あした天気になれ

美しいものを美しく描く

「なっちゃん」が春に輝く秀作田中麗奈扮する聡夏が体験する人間の出会いと別れを描いた秀作である。
聡夏があの手紙を発見しなかったら、母と藤木が再開することもなく、また聡夏自身の成長もなかった。
言ってみれば、娘の暴走行為に周りが振り回される映画である。
しかしそれが全く嫌味にならないのは、ひとえに田中麗奈のキャラクターだろう。
元気娘のイメージが浸透しているので「しょうがねえなあ、こいつ」という優しい視点で観客も話に入っていける。
これを宮崎あおいが演じたら、母の死を直感して涙ながらに藤木のもとを訪ねるような違うストーリーになっていたと思う。
加えて共演が真田広之、平田満、原田美枝子ら名優揃いで、物語に真実味を与えている。
真田はアクションだけでなく、こういう役柄もこなせるのが強い。
ハリウッドももう少し真田広之の本当の凄味を勉強したほうがよい。
ラストシーンの桜は見事だった。
聡夏は役柄上、やはり夏生まれの「なっちゃん」なのだろう。
夏女がしとやかに春の桜を迎えられる成長の過程も観ていて感動的だった。
皆さんも書かれているが、やはり春に観たい一本である。
平田満に涙腺を預けるもう泣いた泣いた。
泣きまくりました。


原田美枝子に泣かされまくりで、平田満に涙腺預けた感じでした。


真田広之が原田美枝子の昔の恋人ってどうよ?またギラギラしすぎるんじゃないのか?とも心配しましたが、いいバランスでした。
真田広之のあのやりすぎ演技もキャラに合ってた。
ぎりぎりだったけど。


田中麗奈が主演ですけど、ま、そーゆー配置なんでしょう。
彼女は『がんばっていきまっしょい』の方がよかったな。
この映画のしゃべり方だと米倉涼子だ。
米倉涼子が田中麗奈に似てると言うべきか。


で、すぐに婦人科に診察受けに行ったよ。
「悪性だったの」ってセリフがとっても怖かったので。
映画のトーンの中でずーっとずぅぅぅ?っと原田美枝子は死ぬんだってそればっかり気になってたんだけど、そゆーの監督の真意なんでしょうか?原田美枝子の生死ばかり気になるって見方で正解?私が過敏なのか?広く問うてみたいところです。
ストレートな表現篠原哲雄監督は、美しいものを美しく描く。
ストレートに、素直に、心に響かせる術をよく知っている。
この作品は、田中麗奈のピュアな演技を存分に引き出して、美しい高遠の世界をさらにひきたてる。
この作品のストレートな描き方は、同監督の映画、浅田次郎原作「地下鉄に乗って」でも、存分に表現されている。
「地下鉄に乗って」を見るのであれば、その前に、このビデオは、是非みておきたい。

はつ恋 [DVD]
[PR]
by ayapin1r | 2011-08-03 23:06 | DVD

最新の記事

続編かと思ったら全く違う作品..
at 2012-11-02 21:41
美しいものを美しく描く
at 2011-08-03 23:06
自身の人生観の変遷
at 2011-07-05 22:30
物足りないかもしれませんが
at 2011-07-05 18:35
得られる気づきが異なる感じ
at 2011-05-20 00:34

メモ帳

タグ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

イラスト:まるめな